『サバイバル・ボディー』


AmazonのKindleUnlimitedで電子書籍を読むようになって、久しぶりに紙の本を読んでみました。

『サバイバル・ボディー』は短パン姿でキリマンジャロ登頂をしたジャーナリスト スコット・カーリーのノンフィクション作品。

「アイスマン」ことヴィム・ホフを調査報道する中、その呼吸法と瞑想と寒冷刺激によって人間の眠っている身体能力を引き出すトレーニングを自ら体験し、結果、短パン姿でキリマンジャロを28時間で登頂(通常5日はかかる)してしまった話。

この本の内容を、読んでそのまま個人で真似ては危険です。

いきなりショッキングな解説から始まる。

そして、ヴィム・ホフ氏の前書き。自ら考案した理論に絶対的な自信がうかがえる。

著者とヴィム・ホフ氏の出会いから、過酷なトレーニングの経過、調査機関での検査等、いろいろな実体験が書かれており、とても興味深い内容。トップレベルのアスリートもトレーニングしている。伝説的サーファーのレイアード・ハミルトンらとの水中トレーニングもその一つ。そのほか、スパルタンレースやタフマダーといった障害物競走にも参加。

最終的には自分の免疫システムを自在に抑制できるようになるということらしいが、そこまでになるための鍛錬は実際どれほどつらいものなのかは、体験したものでないと想像できないのでしょう。

ただ、短パン姿でキリマンジャロを28時間で登頂してしまったのは、揺るがない事実。

人類の身体能力の不思議に感心し、何歳からでも体は鍛えられる、と思えた1冊でした。


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